急行「飯田線秘境駅号」の旅

平成26年11月23日（日・勤労感謝の日）。
前々から興味があった、『急行「飯田線秘境駅号」』のツアーに出かけた。
「秘境駅」というマニアックな感じに魅かれての旅。
今回は「JR東海ツアーズのパック旅行」で。人気があり売り切れ必至とのことで、販売日には予約を完了した。
1泊2日の行程もあるが日帰りの行程で。
パックには、名古屋から豊橋までの新幹線往復、豊橋から天竜峡までの特急、秘境駅号の運賃がと昼食代が含まれていて、10,900円。


ということで、名古屋からこだまの自由席で豊橋へ。
朝が早かったので、おやつ代わりに「豊橋名産ヤマサのちくわ」と「藤田屋大あんまき」、ビールを駅の売店で購入し、特急伊那路に乗車。

昼前には車内で「飯田線秘境駅オリジナル弁当」をいただく。
おかずがたくさんで、美味しかった。

そうこういう間に、天竜峡駅に到着。シュールな天竜峡下りの人形が・・・

駅舎はこじんまりして、いるがモダンな感じで、観光地らしい。
ホームはオープンな感じ。

約1時間、ガイドさんの案内で「天竜峡」を散策。
初めて訪れたが、天竜川が大きく横たわっていて川沿いには色々な名所が。

特に、竜の化身と言われる「龍角峯」という岩が見どころとのこと。

吊り橋や幸せの鐘、名水など細かいポイントが。
モミジは終わったとのことだが、紅葉はまだまだキレイだった。

最大のポイント、吊り橋に。
20名しか同時に渡れないとのことで、順番に渡った。
高さもあり、かなり揺れて、高所恐怖症のボクは怖かった・・・
川は深い緑で美しかった。

駅前はレトロな感じの食堂や売店が立ち並んでいた。

集合時間になり、いよいよ秘境号に。
ヘッドマークが秘境号になっている。ワクワク。

最初の駅は、ランキング第34位の「千代駅」。いきなり秘境感満載。
ちなみにこのランキングはこのサイトからとのこと。

駅舎は無く、小さなホームと小さな待合室があるだけ。線路もどこからでも入れる状態。
この先もほとんど同じ構成となっている。

駅に沿って1件の家が。専用ですな。

駐輪場が。
平日は利用されているのだろうか？そもそもどこからやってくるのか？？

次の駅は、ランキング第10位の「金野駅」。

ホームの隣は絶壁。すごく圧迫感がある。

絶壁の上には大岩が。落ちてきたらアウト的な。
待合室には、今風の注意書きが。

駅からは川が見えて景色は良い。

ここにも駐輪場が。河川近くにありがちな看板も。

次の駅は、ランキング第4位の「田本駅」。一桁台だ！

ホームから溢れんばかり。
待合室の黒いボックスが鬼太郎みたい・・・

この駅の見どころは多く、ひとつは二重トンネル。
なるほど、珍しい構図。

最大のポイントはトンネル上から見えるこの景色。
コンクリートの壁と、天竜川の絶壁に挟まれている。

ウォーキングコースもあるらしい。急で狭い階段を越えていく。

さっきの写真はトンネル上の柵の所から撮った写真。
ホームの上には、ここにも大岩が。飛び出していて迫力満点。

ホームはカーブ地点にあるので、電車との隙間が多く、ホームもかなり狭い。
なるほど、さすが第4位だ！

次の駅は、ランキング第20位の「為栗駅」。

近くの吊り橋「天竜橋」から見るとわかるが、ホームの隣は川への絶壁。

この吊り橋から撮った。
一応、観光案内の看板も。

駅舎にも観光案内ポスターが。
車掌さんや運転手さんもカメラマンとして大サービス。ほのぼの。

吊り橋やホームから見る景色はどのアングルからも絶景。

次の駅に向かう途中、「平岡ダム」を通過。
ダム自体はよくわからなかったけど、深そうな感じ。
秘境駅号では、所々でスピードを落とし、車掌さんが見どころを紹介してくれる。
ただ、おばさまたちが声が大きく聞き取れないこともしばしば・・・。

次の駅は、ランキング第16位の「中井侍駅」。

ここも駅に隣接して家が。

近くには乗用車も。生活の匂いはする・・・

ホームの裏は急な坂。なぜか南国風の木々も。

坂の上からの電車越しの景色も絶景！

一応、名所もあるらしい。
ここもホームの幅は狭い。

ホームの前後は鉄橋に挟まれている。

次の駅は、ランキング第2位の「小和田駅」。ある意味今回のメインイベント！

この駅は静岡県、愛知県、長野県の県境に位置しているとのこと。

駅名のとおり、皇太子妃殿下の旧姓と同じということで一大ブームになった駅。
その片鱗が所々に。写真の傷み具合が時の流れを感じる。

にしても雑な周辺案内・・・

「愛」のベンチです。

廃墟や廃棄物が。
このミゼットは見どころらしいが、単なる廃棄物では？？

これも同じく見どころで、廃墟の中のレジ。
うーん、素直にすごいなとは言えないな・・・

川沿いの景色はこれまた絶景でした！

時間調整かどうかは「大嵐駅」に。
住所は浜松市。かなりの違和感・・・

駅舎は立派で新しい。モデルは東京駅とか。なんで？

観光案内は、愛知県豊根村。位置づけが何だかよくわからない。

行先には吸い込まれそうなトンネルが。

帰路の途中、S字鉄橋が。右岸左岸を渡る、珍しい鉄橋らしい。
「浦川（うらかわ）」という駅に停車中、知り合いの「ウラカワ」さんから、FBにコメントが、写真などアップしていないので偶然にびっくり！としたエピソード・・・

車内外では、乗車記念のプレートやガイドブックの配布、乗車証明書の発行なども。
なかなか気の利いている演出だった。

天竜峡駅から豊橋駅まで約4時間40分で秘境駅を巡った。
新幹線までの時間で駅構内をウロウロ。
売店には「ブラックサンダー」が山積み。工場があるからか豊橋名物らしい。へー・・・

名古屋について、夕飯を食べようと名駅をウロウロ。
「オーヴォ」PRの着ぐるみに人だかりが。パチリ。
夕飯は名古屋飯。「キッチンなごや」にて。

今回のツアー、鉄ちゃんはもちろん、女性グループ、親子連れ、夫婦といろいろな客層だった。
皆さん、予習がばっちりの陽で、おすすめポイントに一目散。
さすが人気のツアーとのことはある。

5分から15分の停車ではあったが、十分楽しめた。
飯田線は秘境駅銀座ではあるが、実際の生活者の利用はどんなものなんだろう？？

他の地域の秘境駅も訪ねたくなった。



【サマリー】

【東海道新幹線】	8:56	[名古屋]	～	9:20	[豊橋]
【飯田線】	10:08	[豊橋]	～	12:24	[天竜峡]
	13:28	[天竜峡]	～	13:34	[千代]
	13:29	[千代]	～	13:41	[金野]
	13:46	[金野]	～	14:03	[田本]
	14:18	[田本]	～	14:25	[為栗]
	14:40	[為栗]	～	14:57	[中井侍]
	15:07	[中井侍]	～	15:12	[小和田]
	15:32	[小和田]	～	15:37	[大嵐]
	15:47	[大嵐]	～	17:54	[豊橋]
【東海道新幹線】	18:22	[豊橋]	～	18:47	[名古屋]